妄想農家の気ままなブログ

仙台でソーシャルファームを目指している園主の気ままなブログです

農法

よく慣行栽培(普通に農薬や化学肥料を使用して栽培する方法)や有機栽培、自然栽培など様々な栽培方法や農法があります。

そこでは「安全」というワードを中心に、農法の是非に関する議論が繰り広げられることがよくあります。

農薬を使った方が安全。
農薬を使わない野菜が安全。
自然のままに栽培した野菜が一番。

 

何が安全で何が安全ではないのでしょう?

どの基準で安心というのでしょう?

とある農業試験場の農薬や病害虫を専門とする先生が仰っていました。

農薬を使用した方が安全、使わない方が安全。
どちらも科学的にはわからない、と。

確かにそうだなと思います。

農薬の安全性をどう確かめているか。
それはラット試験でネズミに農薬を散布した餌を食べさせたりして、心身に影響がないかを調べています。
それは非常に短期的な実験で、長期的に農薬がかかった餌を食べて続けたネズミがどうなるか、という実験はこれまであまり行われてきていないそうです。

自身でも論文を調べてみましたが、1年半以上農薬がかかった餌を摂取したネズミには身体的な影響が出ているという論文はありました。
しかし、寿命の短いネズミさん。
それが、本当に農薬を摂取したからなのか、あるいは寿命・老化が原因なのかまではわからないというのが科学的な見解です。

また、先生曰く、ラット試験はあくまでラット試験。
人間が実際摂取してどうなるかは人体実験でもしない限りはわからないし、人体実験はやれない。

つまり、1年半未満の期間で農薬がかかった餌をラットは食べ続けたけれども身体的な影響は出なかった、という事実だけが科学的根拠としてあるだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。

では、農薬を使わずに育てた野菜は安全か、という問題ですが、これも安全とは言い切れません。
野菜には自己防衛する機構があり、虫にかじられたりすると虫が嫌な物質を出したりします。それが、人体に影響があるかもしれない、という見解もあるのです。しかし、未だ不明な点も多く、今も科学的な解明がなされていないものが多いように見えます。

安全という観点から野菜を見ていくと、何が安全で何が安全でないのかという疑問に取り込まれてしまいます。

私は、自然栽培と有機栽培の狭間に位置するであろう栽培方法をとっています。品種によっては無肥料で栽培、場合によっては少量の肥料を投入して栽培しています。化学農薬は使用していません。

この農法でできた農産物が科学的に安全かどうかはわかりません。
しかし、私自身、その農法で栽培した野菜が一番自分の口(味覚)に合うし、健康に育った野菜を摂取するのが自分自身の健康につながると考えています。

この考えに共感していただいた方と食を分かち合い、またこの方法での野菜作りを極めていきたいと思います。