妄想農家の気ままなブログ

仙台でソーシャルファームを目指している園主の気ままなブログです

旬の野菜

いつの日だったか、あるお客様から「野菜の旬ってわからなくなってきました」という話を聴いたことがありました。

皆さんはそれぞれの野菜の旬がいつかご存知でしょうか?

今では周年栽培できる野菜が増え、いつが旬かわからなくなってきましたね。

少し前から、今の野菜は栄養価が低いとか、ミネラルが不足しているという話題を耳にするようになりました。

今日はその話について考えていきたいと思います。

まずは野菜の栄養価について。
食品栄養分析表を見ると、昔に比べて、野菜の栄養価が下がってきています。
この原因は何でしょうか。

インターネットでは、特に自然栽培を推奨している店や農家が「慣行栽培の影響である」と主張する記事も見かけます。
果たして本当にそうなのでしょうか?

これには、野菜それぞれの旬が関係していると考えます。

辻村卓教授の研究論文等を参照すると、慣行栽培と有機栽培では栄養価や味に差はなかったとしています。
むしろ、栄養価が下がったのは旬でない野菜が世に出回っている影響であるとしています。つまり、旬の野菜はどんな農法であろうと栄養価が高く、旬でない野菜は栄養価が低いという結果だと言うのです。

食品栄養分析表は野菜の通年を通しての栄養価の平均値を示しているもの。
昔は今ほど施設栽培などがなかったので、旬のものしかなかった。
そのため、見かけ上、昔に比べて今の野菜は栄養価が低いということになります。

ミネラルの不足については、土壌環境が大きく影響していると考えられています。
植物にとってはある栄養素が多くなると別の栄養素を吸収できなくなります。
この意味では、慣行栽培であろうが有機栽培であろうが肥料の入れすぎは良くはありません。
農家でも未だに肥料をたくさん入れてできるだけ大きいものを作った方がいいと実践している方もいますが、私はこれには否定的な立場にいます。


また、植物が直接吸収しにくい栄養素は微生物を介在することで吸収しやすくなるという研究が少しずつ始まってきています。

化学肥料ばかりを使用すると土壌で微生物が生存しにくい環境になるので、適切な土作り(育土)が大切になってきます。

土が良くなれば、野菜のミネラル不足も解消し、ミネラル不足が問題となっている(?)現代人の私たちの問題も解決するかもしれません。

健康な土壌で育った旬の野菜を食べることが、栄養摂取という点からは一番いいのでしょうね。