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さとう自然農園のブログ

仙台でソーシャルファームを目指している農園のブログです

クワイの研究をするきっかけ

皆さんは、クワイという作物をご存知ですか?

 

関東以西では、お正月料理、特におせち料理に用いられる縁起物の食べ物です。

 

私は、大学院で、このクワイを寒冷地で安定多収栽培できないかを研究していました。

 

事の発端は、大崎の地元で小さい田んぼから耕作放棄が進んでいったからです。

稲作では大型圃場化が進み、農業機械も大きくなりました。

なので、小さい圃場は機械が入りづらく、手作業でするのも苦労という事で、作らなくなったようです。

この小さい圃場の有効活用と、同時に将来的に障害者雇用も考えていたので、両方の側面から、栽培できそうな作物を探していきました。

 

そこで、クワイにたどり着いたのです。

しかし、栽培方法を調べようにも、詳しいことがあまりわかりません。

また、マイナーすぎて、周りに相談しても、誰もわかりませんでした。

 

周りに相談してもわからないと言われるし、本を探してもなかなか出てこない、、、

ならば、自分でやろうかと思い始め、大学へ相談。

今の指導教員の先生方とお話をしました。

 

そして、大学院受験を決めました。

大学までは文系の大学だったので、農学系のことはさっぱりです。

野菜の生育や栽培方法などは本で読みながら実践しているというくらいでした。

 

幸運にも大学院を合格でき、そこからクワイの研究生活が始まりました。

今のご時世、クワイ?なんてバカにされることも多々ありましたが、クワイも立派な伝統作物でしたし、かつては将軍や天皇陛下に献上されていました。

今では、クワイの生産量は激減し、市場でも手に入りづらく、時折飲食店に並んではすぐに売り切れてしまうほど、貴重なものになってしまいました。

 

在来種の野菜もそうでしたが、収量が安定しないもの、栽培が難しいもの、労力がかかるものがどんどん消えていくのもなんだか虚しい感じがしますね。
かつての文化や風習が消えてしまうようで。

クワイも消えずに、日本古来からの作物として栽培が続いて欲しいと切に願います。