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さとう自然農園のブログ

仙台でソーシャルファームを目指している農園のブログです

クワイの話

今日も朝は大分冷え込みましたね。
朝から外に出て畑仕事をやろうと思いきや、全てが凍っていたので、溶けるまで自宅で作付け計画を作成することにしました。

この前はクワイの研究をするきっかけについて書きましたが、今回はそもそもクワイってなんぞやという方のためにクワイの話をしようと思います。

クワイはオモダカの仲間の植物です。オモダカは日本全国、ほとんどの地域で水辺や田んぼに生えているので、自然豊かなところに行く人は見たことがあるかもしれません。

丸い芋のような形で、上に3−5センチくらいの芽が伸びているのですが、この丸い形の芋のような部分を食用にします。

ジャガイモと同じで、地下に伸びる茎の先端が肥大してデンプンを溜め込んだものです。


クワイを食べる文化は中国と日本にしかなく、他の国では観賞用の植物になっています。

 

中国では私の知る限り、加工用のものが多く、シュウマイなどに入れて食べるそうです。

 

日本では、芽が出る縁起物としてお正月などに食べられています。

 

日本での栽培が始まったのは諸説ありますが、奈良時代頃からと言われています。
飢饉の時には救荒作物としても重宝したと記録にありました。

江戸時代には将軍へ、明治時代頃には天皇への献上品として献上されていました。

昭和初期には稲と併用して植え、換金作物として全国的に栽培されていたと言います。
論文を見ても昭和初期にはそれなりにクワイを題材にした論文が発表されていました。

しかし、稲作の機械化とクワイの栽培が重労働だったことから、あっという間に栽培面積は減少。今は広島や埼玉の特定の地域で作られています。

味は人によりけりですが、ほろ苦い味がたまらなく好きだ!という人もいれば、あれは本当に縁起物として義理で食べるが積極的には食べたくない、という人もいます。

栄養価は高く、たんぱく質や炭水化物の含有量が多いことと、ミネラル分が多いことが知られています。
また、クワイ独特の苦味は抗酸化作用のある物質から来るもので、健康に良いと言われています。

クワイ農家もどんどん高齢化が進み、またクワイの産地が宅地などに転用されていることで、栽培面積、収穫量がここ10年くらいで激減。

クワイを守ろう!と活動されている方もいらっしゃいますが、市場では見れなくなる日も近いかもしれませんね。