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さとう自然農園のブログ

仙台でソーシャルファームを目指している農園のブログです

食べることと死ぬこと

ちょっと表題が重くなったような気もしますが、今日はこの話題。

 

昔、リハビリの仕事をしていたときに、とても考えさせられたこと。

 

私がしていたリハビリの仕事の中には、食べること/飲み込み(嚥下障害)に障害を抱えた方にリハビリをするという仕事もありました。

 

食べることの障害は、脳の病気でなってしまう方もいましたし、高齢で食べることが困難になってしまう方もいました。

 

そう、人の多くは、最後食べられなくなって、亡くなられるのです。

 

医療関係者ではこの問題へのジレンマを感じている人が大勢いると思います。

 

食べることに障害を抱えている方が口からものを食べると、窒息することや、食物が胃のほうに流れていくのではなく、ときに肺の方に入り込んでしまい、肺炎になることがあります。

 

そうならないようリハビリをしたり、胃に穴を開けそこに直接栄養を流し込んだり様々な方法が取られます。

 

でも、当事者やご家族の中には、「(肺炎になったとしても、窒息したとしても)それでも口から食べたい」、「死ぬ前くらいは自分の好きなものを食べたい/食べさせたい」という方が大勢います。

 

本来、医療の観点から言えば、食べ物が肺に入らないように、窒息しないように、出来るだけ長生きしていただけるようリスクを減らすことが目的となります。

でも、ターミナルケアという観点から言えば、よりよい最期を迎えていただくためには自身の希望も蔑ろには出来ない。

 

このジレンマは常にありました。

 

同時に、食の楽しみということも考えさせられました。

普段、私達が何気なく、食べ物を噛んで、舌で味覚を感じ、飲み込むという行為。

 

人間は物を噛んでいると脳が活性化したり、(主観的)幸福感を感じたりします。

 

みなさんにとっての美味しいものは何ですか?

もし最期に食べたいものは何ですか?

 

せっかく食べるなら、自身が美味しいと思える食材を、仲間と、家族と食卓を囲みながら、よく噛んで食材の味を堪能していきたいものですね。