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さとう自然農園のブログ

仙台でソーシャルファームを目指している農園のブログです

自然の中で生きる

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窓から外を眺める、大(猫)。

 

屋根にいる、雀を捕りたくて捕りたくて仕方がないようです。

 

保護される前には、普通に鳥やねずみを食していたようなので、目の前にいる雀を愛おしく思っていることでしょう。

 

先日、無為自然ということについて取り上げました。

 

それで思い出した、昔の話。

 

自然の中で何かしらの活動をすることは、健康な人でも何らかのハンディがある人、悩みを抱えている人も少なからず心身を癒す効果はあると思っています。

 

かつて、うちの畑に仕事が原因で精神的な病気を抱えた人が作業をしに来ていました。

 

詳しいことは聴きませんでしたが、仕事が多忙で休む暇もなく、また本人の性格がとても真面目だったので頑張りすぎた結果、不調になったようです。

 

そんな彼も不定期ではありましたが、半年くらい農作業をしていると、変化が見られました。

 

前のように、暗い顔つきは少なくなり、周囲から声をかけられて話すようにもなったり、いろいろな面で+に転じていました。

 

しかし、畑に来た当初とは別の課題が本人に生じてきました。

 

次のステップへ行くための葛藤。

正社員として働けるようになりたい!という想いと、

まだ働けないかもしれない、という不安。

 

心身が疲れた時、自然はそれを癒やしてくれます。

癒してはくれますが、その次のステップに進むには自分自身と向き合い、自分自身が変わらないと進めません。

 

彼が答えを出すにはかなりの時間を要しました。

その間、自然からの癒やしを感じつつ、同時に自然の厳しさも感じたようです。

 

無為自然は、相対や差という概念がありませんが、そういう概念がないということは外に何らかの答えを求めても得られないということでもあります。

 

彼のことを考え、時には自然の中で仕事をする厳しさも感じてもらいましたし、次のステップに進んでもらうために突き放したりもしました。

 

今は正社員として、精神的な悩みを抱えている方のサポートを行う仕事に就いたようです。

 

自然の中で生きる、というと、のどかな田園風景の中でのんびり生活していくような理想像が浮かんできますが、それだけではなく、厳しさや己と向き合う時間も与えてくれます。