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さとう自然農園のブログ

仙台でソーシャルファームを目指している農園のブログです

農家の常識・非常識

先輩農家さんの経験談や新規就農者に対するアドバイスを聴くと、農家のイメージがどう作られているのかの一端を垣間見れることがあります。

 

今回は私自身が新規就農する際にアドバイスをもらったことで不思議に思ったけど、それが農家の常識となっている考え方をちょっとだけご紹介。

 

1)農家は朝から晩まで、寝る間も惜しんで作業しろ!

これが私が一番アドバイスもらったことのある内容。

寝る間も惜しんで、朝から晩まで畑で作業していることこそが農家の美徳である。

あるいは、そのくらいの気合がないと農家としてやっていけない!というもの。

 

そう話す農家は皆、睡眠時間が3,4時間、年に休みが数日というスパンで働いている。それでも生計が立てられないから、農家は本気で好きじゃないとやっていけない。

 

これを聴いた時には、?のマークしかつきませんでした。

農家だから、という特別扱いにも違和感を感じましたし、経営という観点からはちょっと違うのではないかと。

 

先進農家の中には、効率化やチームでの作業、販売戦略など様々な策を打ち出して、仕事とプライベートのバランスを取りながら生活している農業経営者はいくらでもいます。

 

農家=超多忙=美徳という構造は、私には合わなかった。

人生=仕事ではないですし、人生は仕事をしながらもプライベートもよい時間を過ごしたいと思う側の人間ですので。

 

2)頭を使うな!身体を動かせ!

これは、新規就農してからよく言われた言葉です。

頭を使ってもお金にはならない、体を動かして野菜をたくさん作ることで儲かる農業が実現される、という内容のアドバイスでした。

 

でも、経営方針を立て、作付け計画を作り、販売戦略を練る。実際に実行し、客観的に評価して、修正を加える、というサイクルを繰り返しながら、経営をしていくためには考える時間も時には必要では?!

 

3)やるときはみんなで!

これはいい意味ではなく、悪い意味で。

みんなで足並みを揃えて、”仲良く”しないといけない。

周りと違うことをやることは非常識である。

 

うちの地域では、農薬や化学肥料を使って野菜を栽培して、それをJAを通して市場に卸すこと、地域みんなで同じ野菜を作ることが常識であると教えられました。

 

でも、それで「農家は儲からない。やらないほうがいい」と悲観的な発言をされるのは、残念で仕方がありませんでした。

 

農家の常識は世間の非常識、世間の非常識が農家の常識。

そんなことが多々あるかもしれません。