妄想農家の気ままなブログ

仙台でソーシャルファームを目指している園主の気ままなブログです

青年給付金のメリット・デメリット-再考

法人化に関する行政との面談から一夜明けた今日、引き続き今後新規就農する方に少しでも参考になればという思いで、一つ話題を(前にも少し話題には出しましたが、新ためて)。

 

青年等就農給付金という助成金について。

農業研修等で最大2年間。

独立就農してから最大5年間。

 

1年間で150万円もらえるという仕組みのもの。

今年4月に要項が変わり、給付要件や内容が異なるようですが、詳細は下旬になるそうです。

 

私は、給付金を3年間いただきました。

最初、農業したい!と農業委員会や仙台市宮城県担い手協議会等を周り、振り回されたのを覚えています。

今以上に制度について疎かったので、行政の言われるがままに手続きを踏み、約2年かけて新規就農しました。

 

給付金のメリットといえば、

一から農業を築いていく上で経営が安定するまでの「保証」。

私の場合は、震災で全て流出し、自宅再建がやっとこという状況だったので、農業資材などを揃えるのに本当に助かりました。

 

デメリットは、手続きや給付後の報告等にかなり時間が取られること。

これは、税金を頂いているので当然といえば当然なのですが。

しかし、これだけではなく、計画書からちょっとでも外れたことをすると「詐欺だ!」とか「計画書とは違う!」、「給付金返還だ!」という指摘を受けます。

私の場合は、就農したあと、使用している圃場が圃場整備に入ったり、嵩上げ道路の工事で使えなくなったりしました。
それは就農する前には決まっていなかったことだったのですが、実際に圃場整備が入り圃場が使えなくなると、「計画書とは違う!詐欺だ!」と騒がれました。

 

また、法人化した方のお話では、新規就農の認定から5年以内に法人化すると手続きが煩雑だし、新規就農の「縛り」があるため、思うように経営展開出来ないというお話も伺いました。

 

まさにその通りだと思います。

融資を受ける際にも日本政策金融公庫からお金を借りるためには、行政からの認定を受ける必要があります(それ以外にも認定を受けたほうがよいメリットはあるそうですが)。

その認定を受ける際にも、「行政の書式、内容」に合わせなければいけない点がいくつもあり、本当にやりたいことを書けない場合もあります(特に有機農業やりたい人は)。

 

冷静に考えると、計画認定をもらうために、行政の書式・内容に合わせて膨大な時間をかけて計画を作るよりも、事業計画がきちんとできれば税理士の方に相談して銀行から融資を受けたほうが時間のムダがなくて済むのではないかと思います。


私自身の経験と周りの同期を見ていてわかったこと。

一般的な農法(農薬や化学肥料を使用した農法)に関しては、JAやスーパー等売り先が決まっていて、自分自身の栽培技術や経営が安定するまでは給付金をもらいたい、という人は頑張って申請したほうがよい。

 

有機農業自然栽培で少量多品目の野菜を作り、宅配や直売メインで経営していくという人は△。そのときの行政担当で対応が分かれる。

理解ある担当者であれば支援はしてくれるし、理解のない担当者の場合は「前例がない」の一言で終了。

同じく、経営が安定するまではもらいたいという方は頑張って申請してみる価値はある。

 

法人化して様々な事業展開をしていきたい!のであれば、給付金を貰わず、認定だけもらうか、銀行から融資を受けてスタートがおすすめかと思います。

 

何度も言うようですが、担当者地域性によって新規就農に対する対応は全く違います。ご自身の地域の担当者や地域性がどんなものかをリサーチしてみるのも一つの手段かもしれません。